Fujifilm Finepix S1 Pro用マグニファイヤー

 またまた久しぶりの更新です。現在富士フイルムではレンズ交換式のデジカメとしてミラーレスタイプのXシリーズというのを展開していますが、10年ほど前にはミラーとペンタプリズムを持つ一眼レフタイプのデジカメを出していました。S1〜S3 ProとS5 Proの4機種です。
 S5 Proは撮像素子のサイズが少し大きくなりましたが、いずれもAPS-Cサイズでした。昨年、勤務先から廃棄処分になるS1 Proをもらって来て、ぼちぼち使っています。
 このブログは「アナログラボ」というタイトルなのでデジタル一眼レフカメラの話題はテーマ外なのですが、今回は光学ファインダーについての話です。ミラーレスカメラのいわゆる「ライブビュー」ファインダーが登場するまでは、撮影される画像に最も近いイメージを得られるのは一眼レフタイプの光学ファインダーでした(プロ用のビデオカメラでライブビューファインダーを持つ機種はありましたが)。光学ファインダーの見え具合はおおよそ次の条件で決まってきます。
 1)ピントグラスの透過率
 レンズから入ってミラーで反射した光線はミラーの真上にあるピントグラス(スクリーンとも言います)に像を結びます。このときガラスに凹凸が無く平らな状態だと、ピントのぼけ具合がわかりにくいので、非常に細かい凹凸を付けてやります。しかし凹凸を付けすぎると光線が乱反射してファインダーで見られる画像が暗くなってしまい、暗い場所での撮影時にピントが合わせにくくなります。ピントが確認しやすく、しかも明るいファインダーを各社工夫していたのです。
 2)視野率
 カメラのカタログやネット上のメーカーのサイトのカメラの仕様などで視野率98%とか書いてあるあれです。フィルム(デジカメの場合は撮像素子)に映る映像の何パーセントをファインダー上で確認できるかを示しています。一眼レフは映る画像をそのままファインダーで見れるのでは?と思われる方もいると思いますが、実は100%の視野率を持つファインダーを持つ機種はそれほど多くありません。一眼レフカメラはボディの上にペンタプリズムという三角のおむすびのような出っ張りがありますが、あの中にはガラスの固まりから削り出したプリズムが入っていますが、視野率を100%にしようとすると、ペンタプリズムをかなり大きくしなければならず、かなりコストがかかります。撮影時には画面の端のぎりぎりまで見ていることはあまりないので、コストを下げたり少しでも小型化するために98〜95%くらいに納めていることが多いのです。デジカメのビューファインダーは撮像素子に映っている映像をそのままモニターやビューファインダーに映しているので基本的には100%です。
 3)ファインダー倍率
 これは少し難しいのですが、見える範囲が視野率だとすると、ファインダー上で見える大きさがファインダー倍率となります。倍率が大きい方が大きく拡大されてマニュアルでピントを確認する場合などは楽なのですが、倍率が高すぎると画面の中央部分しか見えなくなってファインダーの中を上下左右目玉を動かさないといけなくなるのです。見やすいファインダーの例を挙げますとニコンF4が0.75倍、ミノルタのα9が0.73倍、キヤノンEOS 1Vが0.73倍(いずれも視野率100%)などです。
 説明が長くなりましたが、話をS1 Proに戻しましょう。実はS1 ProはニコンのF60という銀塩カメラの中級機をベースにして作られています。F60の仕様をネットで見ると視野率が約90%で倍率は0.69〜0.74倍だそうです。うちにはF60もあるんで実際に見てもそんな感じであります。
 だが、しかし、S1 Proのファインダーを見ると、とても元が同じカメラとは思えないくらい小さい。えーとこれはF60が35ミリフィルム用カメラでデジカメで言うとフルサイズだけど、S1 ProはAPS-Cサイズなので、倍率はそのままで視野率を小さくしたってこと?(そうですよね富士フイルムさんw) ニコンのAF-SニッコールDタイプのレンズでAFが使えますが、古いレンズを付けた時に困ります。
 ということで、ここでいよいよ本題です。ニコンのアクセサリーでファインダー像を拡大できる(=ファインダー倍率を上げる)アイテムで「マグニファイヤー」というのがあります。ファインダーの接眼部分の形はS1 ProもF60も同じなので、F60用のアクセサリーを流用できます。探してみるとDK21Mというのがあるんですが、無駄に大きいとか、暗くなるとかあまり評判が良くありません。丸形の接眼部だとDK17Mという丸い拡大レンズだけみたいなのがあって、これの評判がとても良いのです。ただ丸形なのでS1 Proの角形の接眼部には着かない。で接眼部にくっつけられるDK22という枠だけのアクセサリーがあってこれに丸窓があるんですがDK17Mの径より少し小さいので削って無理矢理DK17Mをくっつけましたという改造の話。
 よそ様のブログなんかを見ると結構簡単そうなんですが、電動のルーターを使いましたが真円に削って行くのは結構大変で時間もかかりました。スマートで格好いいんですが,
2015年にDK22タイプの接眼部にそのままDK17Mを装着できるNEPS1てアクセサリーが出たそうで、こっち買った方が良かったかも。見た目は気に入ってますが。
 しかしファインダー内の撮影は難しいですなあ。
上の方がマグニファイヤー無しの状態で下の画像がマグニファイヤー装着状態です。
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ポラロイド復活

ITメディア+Dstyleの記事より
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0912/03/news069.html

「サミット・グローバル・グループが両グループとポラロイドブランド製品の生産/販売に関する独占契約を締結するに至っている」とういうのはこの記事で初めて知った。
12月から販売されるデジカメやプリンタ内蔵デジカメとモバイルプリンターなどのデジタルアイテムは、以前ポラロイドブランドで販売されていたものを一部リファイン(?)したもののようだ。元々これらのアイテムはポラロイドの自社工場で生産していたのではなかったので、生産ラインの復活も容易だったのだろう。

で、問題はインスタントフィルムである(当ブログの主旨からしても)。上記の記事によると、2010年春にはモノクロフィルム、秋以降にカラーフィルムを販売する、となっている。フィルムの種類は明記されていないのだが、夏にカメラも発売するとしているところから売れ筋の600タイプになる可能性が高そうだ。画像のサミット・グローバル・ジャパン(リテール・法人事業部長)高田克之氏が手に持っているのは、ポラロイドカメラでも最も有名なポラロイドSX70なのだが、以前このブログ記事でも書いているがSX70は600フィルムには感度が対応しておらず、使用するには減光フィルターが必要だ。おそらく「復活」を印象付けるためにポラロイドを代表するカメラを持ってきた、というところなのだろう。

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ポラロイドフィルム復活情報

以前、このブログでも署名活動について紹介した、「ポラロイドフィルムForever」の工藤さんから投稿をいただきました。
(以下引用)
私どもの団体は署名やワークショップ等で
ポラロイドフィルムの生産継続を求めてきました。
世界中のポラロイドを愛する人たちの願いが実り、
PolapremiumとThe Impossible Project が、
ポラロイドフィルムの生産、販売をすべて引き継ぎ、
先日、ベルリンにPolapremiumの実店舗が開店するに
至りました。
私たちポラロイドフィルムForeverは、さらに
ポラロイドの楽しさを、多くの人に知ってもらうべく、
ポラロイドカメラのレンタルも開始しました。
今年は東京でワークショップを行う予定です。
(引用以上)
「The Impossible Project」というグループが、オランダ工場での再生産に向けて活動中という情報は見ていたが、復活に向けての活動も本格的になってきたようだ。
ちなみに「Polapremium」のネットショップは以下
http://www.polapremium.com/shop/
4.5V電池とか古いランドカメラ持ってる人は結構重宝しそうな品揃え。

「ポラロイドフィルムForever」の今後の活動にも注目したい。ワークショップの予定など決まったらまたお知らせください>工藤さん

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コンデジで赤外線写真を撮ってみる

銀塩フィルムで赤外線写真を撮影するには、赤外線の波長の光線に感光する専用の赤外線フィルムを使う必要があったが、一部のコンパクト・デジタルカメラ(コンデジ)はCCD(またはCMOS)センサーが赤外線に反応してくれるため、手軽に赤外線写真が撮影できるという情報を見たので試してみた。

使用したコンデジはNIKONCoolpix880。家から一番近いハードオフで3000円也の320万画素のコンデジ。

http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2000/e880j_00.htm
 

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赤外線に反応するのは、センサーの前に装着されているローパスフィルターと呼ばれる可視光線以外の波長の光をカットするフィルターが赤外線をカットし切れていないため。古いコンデジでは、このフィルターの性能が十分ではなかったため、赤外線が透過してセンサーに届いてしまうのだ。Coolpix800は赤外線写真向きのカメラのようで(ということは普通の撮影には向いていない?)いくつかのサイトで赤外線写真向けのカメラとして紹介されている。

http://heim.ifi.uio.no/~gisle/photo/ir.html

http://www.adobe.com/designcenter/photoshop/articles/phs8kbinfrared.html

まず、赤外線に反応するかを赤外線リモコンでテスト。発光部が白く明るく映っていれば、赤外線に反応している。ライブヴュー機能があるコンデジなら撮影しなくてもライブヴュー画面でも確認できる。

Coolpix880も赤外線に反応することがわかったので、撮影のために赤外線フィルター(InfraredIRフィルター)を装着する。IRフィルターはHOYAIR72が推奨らしいのでこれをeBayショップで購入。日本のメーカーなのに国内では販売されていない。フィルター径は49mm

Coolpix880はレンズの根元に41mm径のフィルターネジが付いているが、撮影時にはレンズが前に飛び出してくるので、そのままこのフィルターネジにフィルターを装着することができない(なんでこんな構造にしたんだよ!)。

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まず、レンズが伸びた分を延長するフィルターアダプターリングを装着する。純正品は高い(1000円)がケンコーから代替品が出ていて、しかもネットで純正品の半額以下のお求め安い価格になっている。ケンコーさんエライ。このレンズ側の径は37mm。ケンコーのネットショップで3749mmのステップアップリングも合わせて購入し、全部揃ったところでようやくフィルターが装着できる。下の画像はIRフィルター、ステップアップリング、フィルターアダプターとそれを装着したところ。

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いよいよ実際に撮影してみる。下の画像は失敗例。画面の中央に丸い明るい部分があるが、これは被写界深度を深くするために絞りを絞り込んだら出てしまった。いわゆる回折現象というやつで絞りを小さく絞り込むと発生しやすいらしい。

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下は3回目ぐらいで成功した例。フィルターを付けるとライブヴューの画面は真っ黒になってほとんど構図の確認ができないので、構図は光学ファインダーでチェック。露出は最初マニュアルで設定していたが絞り優先オートにした方が結果が安定していたので途中からオート露出にした。ISO100で三脚を使用し露出は5秒くらい。

1枚目はIRフィルターなしでノーマル撮影、2枚目はIRフィルターありで撮影。3枚目はIRフィルターありで撮影した画像をグレースケールにしたもの。

写っている木はヤマモミジ系の「ショウジョウ」という品種らしい。葉は晩秋だけでなく一年中赤い色をしている。一般に植物の葉は赤外線を反射する性質があるようで、赤外線写真では白く写る(この性質を利用して航空写真や衛星写真から、迷彩で偽装した軍事施設を特定したり、植物の分布状況を調査したりするらしい)。この葉も色は赤いのにグレースケール化すると白くなっている(雪景効果というらしい)。

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ピントが甘いのは、赤外線の波長が長いのでその分ピントがずれてしまったのではないかと思う(ピントも面倒だったのでAFにしたが、AFセンサーが赤外線の影響を受けるかどうかは良くわからない)。ピントについてはマニュアル設定もできるので、いずれ追試を行う予定だ。

 この記事を見てなんか悪いことに使えないかと考えた人へ。昼間の撮影ではISO400に設定しても被写体が動いたらブレブレ、夜間はAFが測距できず撮影不能になるので無駄な努力はしないことをお勧め。

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MANIYA SEKOR C 55mm用代替フード

マミヤの二眼レフカメラC2用の広角レンズSEKOR(セコール) C 55mm F4.5を購入。このレンズには専用のレンズフードがあるのだが、下の画像のように広角用のわりにはかなり深くて大きいので遮光効果は高そうなのだが、ビューレンズの視界の下方1/4くらいがケラレて暗くなってしまう。そのためこのレンズフードはフードの上方をはね上げられるようになっているのだが、はね上げてもケラレが解消するわけではなくて、ケラレて見えなくなる部分が上に来て下方の視界を確保するというかなり苦しい工夫である。

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このように実用にはあまり向かないフードではあるが、フードを付けずに撮影するのもちょっと不安なので代わりのフードを探してみた。
撮影レンズのフィルター径は46mmだが、この口径の広角用フードには丸形か花形しかないようだ。しかし丸形や花形フードだとやはりビューレンズの視界がケラレてしまう。角形フードで比較的入手が容易なのは、49mm径のペンタックス28mm F3.5レンズ用のもの(中古品)とhamaの52mm径の広角フード(2008年現行品)がある。ペンタックスのフードはねじ込みでなく、スプリングでフィルターねじ部分にはめる方式だが、たしかスプリングを押し込むボタンが上下に付いているのでビューレンズに当たってしまいそうだ(フードレンズともかなり以前に手放していて現物がないので記憶による)。
一方hamaの広角用フードはレンズの先端にはめて周囲をレバーで締めて固定するタイプなので、なんとか取り付けできそうだ。まずステップアップリングでフィルター径を52mに変換する必要がある。46mmを52mmに変換するステップアップリングはマルミ製のがあるのでこれを購入。この二眼レフ用レンズに合わせたわけではないのだろうが、ねじ込んでもビューレンズに干渉しなかった。

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下の画像が実際にフードを装着した状態。出っ張りも少なくジャストフィットという印象。マミヤ製の純正フードの内側は艶消しに塗装してあるだけ。一方、hamaのフードの深さは浅めだがフードの内側に反射防止用の段が付いているのでそれなりに効果はありそうだ。

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さっそく試写してみたのだが問題発生。フィルムの上下2mmくらいがケラレてしまった。フードの装着位置が浅いためのようで、ビューレンズの下端に当たる箇所を下のようにカッターナイフで削り装着位置を深くした。

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ベビーローライでチェキフィルムを使ってみる

昨年12月に富士フィルムの初代チェキのジャンクを購入し何度か使用しているが、
フィルムサイズは8.6×5.4cmで横幅がブローニー(120/220)フィルムより小さい。ということで、ベスト判フィルムの入手が面倒でなかなか使う機会がないベビーローライに入れられないか試してみた。
具体的な撮影手順は以下のようになる。

1)ベビーローライのプレッシャープレートにフィルムを固定するための両面テープを貼り付けておく。

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2)ダークバックの中で、チェキのフィルムカートリッジから1枚フィルムを抜き出す。カートリッジの厚みのある方に遮光用のフィルムが付いていてこの隙間からフィルムを抜き出すことができる。抜き出した後で、フィルムを最初に装填したときに出てくる黒い遮光用プレートを差し込んでおくと残りのフィルムが露光しない。

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3)チェキフィルムをベビーローライにセットする。画像が出てくるのは白い面だが、露光するのは紫色に光っている面になる。薬品の袋の方がぎりぎり上側(下の画像では右側)に来るようにする。

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4) 裏蓋を閉めて撮影する。フィルムガイドが当たるため、裏蓋は少し閉めにくい。撮影時の感度はISO800なのでこれからの時期に屋外で撮影する場合はNDフィルターが必要かもしれない。

5)ダークバックの中で撮影済みフィルムを取り出し、入っていたときの向きで元のカートリッジに戻す。

6)カートリッジをチェキにセットする。

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6)チェキの電源を入れ、レンズ前面を黒テープなどでふさいで明るい方に向けてシャッターを切る。レンズの下の小さい丸い窓は露出計の受光部なのでふさがないように注意する。

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撮影結果は下の画像。

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上と右側にカブリが出ているのは、下の画像の2カ所のフィルムガイドの突起と裏蓋の下にある突起でフィルムが歪み、フィルムとマスクの隙間から露光してしまったためだと思われる。ベビーローライは4x4の二眼レフの中でも特に小型でフィルム室もかなり狭い。ベスト判フィルムを使う他のカメラであれば、もっと上手く撮れるかもしれない。

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カー トリッジからフィルムを出し入れする際に、素手でないと作業しにくいので、フィルムの露光面を何度か指で触ってしまったが、撮影結果にはあまり影響がな かったようだ。むしろフィルムの端の薬品が封入されている箇所を持つと撮影中に現像が始まってしまい現像ムラが出そうなので(今回は大丈夫だったが)、な るべくフィルムの長手の端を持つのがいいと思う。

チェキフィルムの利用については、別の方法も実験中なので後日アップしたい。乞うご期待。

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初代チェキ+Instax miniフィルム

新年おめでとうございます。

今年も不定期更新で頑張ります(?)ので銀塩ファンの方ヨロシク。

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さて少し古い話題で恐縮だが、初代チェキをクリスマスの前の週に浅草の早田カメラではない方の中古カメラ店で1000円でジャンクボックスから救出。お約束通り電池交換で復活したが電池代は1000円以上。かなり売れたカメラの割にはネット上には情報が少ないのだが、例外なく書かれているのは作動音のウルサさで確かにかなりの音量だ。
初代チェキは富士フイルム製のインスタントカメラで、ズーム無しの固定焦点だが、遠距離(3m〜∞)と近距離(0.6〜3m)の電動切り替え(切り替え操作はマニュアル)になっている。3群3枚構成の非球面レンズを採用しているため、似たようなフィルムサイズで以前にこのブログでも紹介したオートフォーカスのポラロイドのジョイカムSLRとは比較にならない高精細な写りだ。またフラッシュの発光量もジョイカムSLRよりも細かく調整しているようで、人物をバストアップで撮影してもオーバー露光で顔が白く飛んでしまうこともなく、色再現もポラロイドフィルムのような偏りはない。
フィルムサイズの割にカメラがデカイこと(これはポラロイドのジョイカムSLRも同様だが)と動作音がウルサイことを除けばインスタントカメラとしては非常に良く出来たカメラではないかと思う。
富士フイルムでは、Piviというデジカメや携帯電話のカメラで撮影したデータをプリントできるインスタントプリンター(プリンター用紙ではなく、Instax miniフィルムにプリントするのでこう呼んでおく)を販売しているが、撮影してすぐにプリントが見れるという点では、パーティーなどではまだまだチェキは有効活用できそうだ。

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撮影スタンバイ状態。沈胴されていたレンズは2段階に伸びる

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チェキ用フィルム1パック10枚入りで700円くらい。

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PCのモニターではわからないと思うが、畳の目までしっかり解像している。さすがフジ。

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Polaroid SX70 + 600film

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ついにインスタントカメラ界の大御所SX70の登場。今年の9月に有楽町の交通会館でやっていた中古カメラ市で、保証無しだが動作確認済みだったアルファ1をショルダーバッグ付き25000円で購入した。SX70を買うのは20年ぶりくらいだ(大学時代に買ったのはソナーオートフォーカス付きのモデルだった)。その後で川崎にある機械式時計の専門店でSX70も扱っているスイートロードさんでNDフィルターとクローズアップレンズも購入した。
SX70の基本的な使い方はこちらのPDFなどを見てもらうことにして、今回はスイートロードさんのオリジナル商品であるNDフィルターとクローズアップレンズを紹介しよう。以前、日本ポラロイドからもSX70用NDフィルターが発売されていたが、これは材質がシート状だったので長期間使用すると歪んだり傷ついたりしやすかったらしい(自分は買ってないので未確認)。しかし厚みがないためフィルターを付けたままカメラをたためるメリットもあった。一方のスイートロードオリジナルのNDフィルターは先端にクローズアップレンズをねじ込むための金属製の枠にガラスのフィルターが嵌め込まれたもので非常に耐久性に優れているが厚みがある。そのため装着したままではカメラをたたむことができず、マグネットでレンズ前面に着脱可能にしてある。ピントを無限遠にするとレンズが奥に引っ込むのでその状態でたためないか試したが2mmくらい出ていてダメだった。

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SX70は開くと嵩張りホールドも良くないため野外撮影中に持ち運ぶ時には、たたむことが多いがその都度フィルターを外し付属の袋に入れたり出したりするのはかなり面倒だ。それなりの値段がしたので何とか改善策を考えたい。ちなみに自分のSX70ではスイートロードオリジナルのNDフィルターを付けても露出はややオーバー気味だったが、あまり暗くするとピントが合わせ難くなるので調整しているかもしれない。セットで購入したクローズアップレンズは装着するとこんな感じである。

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今回はお店の方の勧めで、NDフィルターが嵌め込まれていないただの金属枠とのセットを購入した。これは本来はNDフィルターが必要ないSLR680と690SLR(この2機種は元々600フィルムを使用できる)にクローズアップレンズを装着するためのキットだったのだが、室内で撮影する場合はNDフィルター無しの方が露出の調整がしやすく被写界深度も若干深くなってピンボケになりにくいとのことだ。下の画像はクローズアップキットの金属製ケース(昔こういう形のシガレットケースが流行ったことがあった。買ってきたタバコをわざわざ箱から出してこういうケースに入れ替えたのである(笑)。

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600フィルムを使ってみた感想は、SX70フィルムとは対照的に室内で撮影するとかなり黄色っぽくなるということ。SX70フィルムは何をどんな条件で撮っても青っぽくなってしまうので、友人を撮影すると「顔色が悪い」と文句を言われていたものだが、600フィルムは屋外で撮影した場合はかなりナチュラルな発色になる。

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フジ フォトラマ ミスターハンディ改造ピンホールカメラ

先日ハリアナ写真展でフジのインスタントカメラ(一般的にインスタントカメラのことを「ポラ」と呼ぶが、フジのポラカメラというと変なので)を改造されたカメラを見て、なんとなくフジのも欲しいな(ポラロイドのは、360という古い蛇腹のカメラをピンホールに改造したのを持っている)と思っていたところ、JRの本千葉と千葉駅の中間くらいにあったカメラ店で、フジのフォトラマ ミスターハンディ(ネットで調べたらミスターハンディ・シリーズはいくつかバリエーションがあるようだが、購入したのはただの「ミスターハンディ」でレンズは110mm F14の固定焦点のもの。他にAF、MF、MFデートの3機種があるらしい)のジャンク品が500円だったのでダメモトで買ってみた。画像のように畳むとあたかもSX70のようにフラットになるが、単純にゴム製の変な形の蛇腹(?)を伸ばしているだけで、SX70のようにカメラ内でミラーを使って光路を反射させたり凝ったことをしているわけではない。

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フィルムはISO800のFI-800GTという自家現像タイプのが現行品で使用できる。フィルム自体は正方形だが上下に余白があり、画面サイズは69×91mmの長方形。

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ピンホールカメラとして改造が必要なのは以下の点。
1)暗いところでは自動的に内蔵フラッシュが発光してしまうため、フラッシュを発光させないようにする(発光してもピンホールでの撮影自体には支障はないが電池がムダに消費されるので)
2)シャッターを開放状態(バルブ)にするかシャッター羽根を取り外す
3)絞り羽根を取り外す
4)レンズを外してピンホールを付ける
5)三脚に固定できるようにする(三脚穴が付いていなかったので)

まず、フラッシュを発光させないように改造。カメラの上部カバーはネジ4本で固定されている。ネジは左右2本と、ストラップの固定部分とフィルム室側に各1本。ネジをすべてはずして隙間をこじるようにするとわりと簡単に開く。内蔵フラッシュユニットはネジを1本はずして固定の爪をマイナスの精密ドライバーではずすと手前に引き出せるので左右どちらかのリード線をカットする(本来はコンデンサーの配線をカットした方が良いのだがコンデンサーの場所がわからなかった)。カバーを戻す場合は中央が浮きやすいので注意。真ん中が浮き上がっているとその部分が接触しカメラを撮影状態に立ち上げできなくなる。
次にシャッターだが、レンズ側のカバーは左右のネジ2本をはずし、下の溝にマイナスドライバーを差し込んでやるとこれまた簡単にはずれる。カバーの下にはレンズバリアのユニットがあるのでネジ2本をはずすとレンズが出てくる。はじめはせっかくあるこのレンズバリアをシャッター代わりに手動で開閉できるように改造しようかと思ったのだが構造的に遮光性に不安があったのでやめることにした。レンズはねじ込まれた状態で接着固定されているので、無理やり反時計回りにねじって外す。レンズの固定部分とシャッター/絞りユニットは一体構造になっている。ネジ2本でユニットが外れ、4箇所の固定爪にマイナスドライバーを差し込むとシャッターと絞りがむきだしになる。固定爪は変形しやすいので慎重に。シャッターも絞りも可動するピンに乗っているだけなので逆さにすると全部取れる。固定爪を差し込んでユニットを戻す。
さて、この状態で動作をチェックするとシャッターは動くがフィルムの給送が行われない状態になった。15分ほどいろいろと触っていたらなんと画像の黒いケーブルが外れてしまった。すると偶然にもシャッターボタンを押すとフィルム給送だけされるようになったのだった。これも写真の神様のご利益に違いない(日ごろから結構お布施をしているからか?)。

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後は、レンズバリアのユニットとカバーを戻してシャッター代わりに黒のパーマセルテープを張っておしまい。三脚穴の加工はまた後日とする。
シャッターボタンを押すとフィルムを給送するモーターが動作するが、何度か押さないと動作しないこともあって若干不安定なのだが、撮影にはさほど支障ないと思う。三脚が使えないので机の上のスタンプを撮影してみた。露出は蛍光灯下で3分である。ポラロイドの600フィルムなどに比べると発色が非常にナチュラルで蛍光灯下特有の色カブリも抑えられていてすごくいい感じだ。ピールアパートタイプでもフジのはポラロイドのに比べて発色がナチュラルなので全体的にそういう傾向なのだろう。独特の発色が欲しい人には向かないが、忠実な色再現が欲しい人にはフジの方が向いていると思う。

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MAMIYAFLEX C2 Professional

ネットオークションでアメリカ人から落札。アメリカで使われていたにしては状態はそこそこ良い。このカメラは、レンズ交換が出来る二眼レフとして最初に登場したMAMIYAFLEX Cの改良版で、変更点はカメラの底部がフラットになって三脚固定時の安定性が増したことと、フォーカシング・ノブが左右に付き固定ノブがなくなったことなど。MAMIYAFLEX(マミヤフレックス)の名称はC2まで、それとC3以降はノブ類がプラスチックになってしまうので、あえてC2にこだわってみた。ちゃんとオリジナルのストラップが一緒に付いてきたのだが、はずそうとしたら金具を留めているところが割れてしまったのでマミヤOPの645用のストラップに付け替えた。その他、ファインダーと反射鏡、レンズのクリーニングの他、張り皮が剥がれかけていたので、近代インターナショナルが販売元になっているホビージャパン製のビニールレザー(ブロニカタイプ)に張り替えた。フードは後からヤフオクで入手したもの。

レンズはマミヤセコール80mm F2.8。ハチニッパといえばローライフレックスが定番だが、いかにもマミヤらしく主に以下の3点でローライと差別化を図っている。
1)レンズ交換できる
ローライとの差別化というよりも、おそらくCシリーズの開発コンセプトがこれだろう。80mm F2.8の他に135mm F4を装着するとテレローライフレックスに、55mm F4.5を装着するとワイドローライフレックスに、と1台でローライフレックス3台分に匹敵する。
2)フィルムの平面性にすぐれる
ローライフレックスはカメラの高さを抑えるために、フィルムを底部のほぼ中央に装填し90°上方に曲げて巻き上げるため、フィルムをすぐに撮りきらないと平面性が維持できない場合がある。Cシリーズは底部にレンズの繰り出しメカニズムとレンズ交換のための遮光装置を持っているため、フィルムは底部の最後尾に装填するためそのまま垂直方向に送られて巻き上げられる。そのためフィルムの平面性が損なわれない。
3)ローライフレックスで近接撮影を行うにはローライナーと呼ばれるアタッチメントレンズを必要とするが、Cシリーズはレンズを蛇腹によって60mm以上も繰り出せるので、アタッチメントレンズを使用せずに近接撮影が可能になる。ローライナーは近接時のパララックス(視差→二眼レフはピント合わせ用のレンズ=ビューレンズと撮影用レンズ=テイキングレンズが上下に離れているため被写体に接近するとズレが出る)がビューレンズ側で補正されるが、マミヤCシリーズでは「パラメンダー」というアクセサリーで視差を補正する。

結論から言えば、最低限の機能をコンパクトなボディに納めて機動性を高めたローライフレックスに対してマミヤCシリーズは最初からいろいろな機能を組み込んだ。そのためボディは大きく重くなってしまっているわけだ。機動性を取るか機能を取るかの違いではないかと思う。これ以上のデザインは考えられないというほど洗礼されたローライフレックスのスタイルに比べ、無骨で飾り気のないデザインだが、レンズの前板部分のメカニカルっぽさは他の二眼レフには絶対見られないカッコ良さではないだろうか。
それからマミヤのCシリーズにしかない究極のアクセサリーとして、シートフィルムで撮影するための1枚取りアダプターというのがある。これについてはまた後日。

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一カ所だけ張り皮を張り替えていない箇所があるが秘密だ

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蛇腹を最大に伸ばしたところ。歴代のCシリーズの中でもC2はかなり伸びる方。

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これがパラメンダー。ビューレンズでピントや構図を決めると、テイキングレンズは下にずれていることになる。そこで、これを使ってレンズが上下に離れている高さ分をカメラごと上に移動させてしまうというまさにコロンブスの卵的発想。左側をカメラに右側を三脚の雲台に固定して右のグレーのレバーを下げるとラックピニオンギアでググっとカメラが持ち上がる仕組み。これ自体かなり重量があって頑丈。

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パラメンダーを使って撮影しているところ。テイクレンズを上に上げた状態。

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