Fujifilm Finepix S1 Pro用マグニファイヤー

 またまた久しぶりの更新です。現在富士フイルムではレンズ交換式のデジカメとしてミラーレスタイプのXシリーズというのを展開していますが、10年ほど前にはミラーとペンタプリズムを持つ一眼レフタイプのデジカメを出していました。S1〜S3 ProとS5 Proの4機種です。
 S5 Proは撮像素子のサイズが少し大きくなりましたが、いずれもAPS-Cサイズでした。昨年、勤務先から廃棄処分になるS1 Proをもらって来て、ぼちぼち使っています。
 このブログは「アナログラボ」というタイトルなのでデジタル一眼レフカメラの話題はテーマ外なのですが、今回は光学ファインダーについての話です。ミラーレスカメラのいわゆる「ライブビュー」ファインダーが登場するまでは、撮影される画像に最も近いイメージを得られるのは一眼レフタイプの光学ファインダーでした(プロ用のビデオカメラでライブビューファインダーを持つ機種はありましたが)。光学ファインダーの見え具合はおおよそ次の条件で決まってきます。
 1)ピントグラスの透過率
 レンズから入ってミラーで反射した光線はミラーの真上にあるピントグラス(スクリーンとも言います)に像を結びます。このときガラスに凹凸が無く平らな状態だと、ピントのぼけ具合がわかりにくいので、非常に細かい凹凸を付けてやります。しかし凹凸を付けすぎると光線が乱反射してファインダーで見られる画像が暗くなってしまい、暗い場所での撮影時にピントが合わせにくくなります。ピントが確認しやすく、しかも明るいファインダーを各社工夫していたのです。
 2)視野率
 カメラのカタログやネット上のメーカーのサイトのカメラの仕様などで視野率98%とか書いてあるあれです。フィルム(デジカメの場合は撮像素子)に映る映像の何パーセントをファインダー上で確認できるかを示しています。一眼レフは映る画像をそのままファインダーで見れるのでは?と思われる方もいると思いますが、実は100%の視野率を持つファインダーを持つ機種はそれほど多くありません。一眼レフカメラはボディの上にペンタプリズムという三角のおむすびのような出っ張りがありますが、あの中にはガラスの固まりから削り出したプリズムが入っていますが、視野率を100%にしようとすると、ペンタプリズムをかなり大きくしなければならず、かなりコストがかかります。撮影時には画面の端のぎりぎりまで見ていることはあまりないので、コストを下げたり少しでも小型化するために98〜95%くらいに納めていることが多いのです。デジカメのビューファインダーは撮像素子に映っている映像をそのままモニターやビューファインダーに映しているので基本的には100%です。
 3)ファインダー倍率
 これは少し難しいのですが、見える範囲が視野率だとすると、ファインダー上で見える大きさがファインダー倍率となります。倍率が大きい方が大きく拡大されてマニュアルでピントを確認する場合などは楽なのですが、倍率が高すぎると画面の中央部分しか見えなくなってファインダーの中を上下左右目玉を動かさないといけなくなるのです。見やすいファインダーの例を挙げますとニコンF4が0.75倍、ミノルタのα9が0.73倍、キヤノンEOS 1Vが0.73倍(いずれも視野率100%)などです。
 説明が長くなりましたが、話をS1 Proに戻しましょう。実はS1 ProはニコンのF60という銀塩カメラの中級機をベースにして作られています。F60の仕様をネットで見ると視野率が約90%で倍率は0.69〜0.74倍だそうです。うちにはF60もあるんで実際に見てもそんな感じであります。
 だが、しかし、S1 Proのファインダーを見ると、とても元が同じカメラとは思えないくらい小さい。えーとこれはF60が35ミリフィルム用カメラでデジカメで言うとフルサイズだけど、S1 ProはAPS-Cサイズなので、倍率はそのままで視野率を小さくしたってこと?(そうですよね富士フイルムさんw) ニコンのAF-SニッコールDタイプのレンズでAFが使えますが、古いレンズを付けた時に困ります。
 ということで、ここでいよいよ本題です。ニコンのアクセサリーでファインダー像を拡大できる(=ファインダー倍率を上げる)アイテムで「マグニファイヤー」というのがあります。ファインダーの接眼部分の形はS1 ProもF60も同じなので、F60用のアクセサリーを流用できます。探してみるとDK21Mというのがあるんですが、無駄に大きいとか、暗くなるとかあまり評判が良くありません。丸形の接眼部だとDK17Mという丸い拡大レンズだけみたいなのがあって、これの評判がとても良いのです。ただ丸形なのでS1 Proの角形の接眼部には着かない。で接眼部にくっつけられるDK22という枠だけのアクセサリーがあってこれに丸窓があるんですがDK17Mの径より少し小さいので削って無理矢理DK17Mをくっつけましたという改造の話。
 よそ様のブログなんかを見ると結構簡単そうなんですが、電動のルーターを使いましたが真円に削って行くのは結構大変で時間もかかりました。スマートで格好いいんですが,
2015年にDK22タイプの接眼部にそのままDK17Mを装着できるNEPS1てアクセサリーが出たそうで、こっち買った方が良かったかも。見た目は気に入ってますが。
 しかしファインダー内の撮影は難しいですなあ。
上の方がマグニファイヤー無しの状態で下の画像がマグニファイヤー装着状態です。
Img_9537_3

Img_9538_2

Img_9544

| | トラックバック (0)

40年前のヘッドホン

 ヴィンテージ・オーディオの世界で、ちょっと例外的なのがヘッドホンではないかと思う。スピーカー、アンプ、ターンテーブル、マイクなどなどは1980年代以前のビンテージ物にもいろいろ名機と呼ばれるものがあるが、ヘッドホンにはあまりそういうものがないのだ。もちろん、昔から放送局や録音スタジオなどで使われるモニター用のプロフェッショナル仕様のヘッドホンは存在するが、現代のモニター用ヘッドホンより高性能なものなど、ほほ皆無だ。

 1960年代後半から1970年代まで、ほとんどの製品は音を発生するドライバーがコーン型だが、これは小径のスピーカーみたいなもので、現在主流のドーム型と違い低域を出すためにある程度の大きさが必要だった。昔のヘッドホンのハウジングがやたら大きいのはこのためだ。
 そんな大きさでも再生周波数の下限は20Hzくらいで高域も20kHzが出れば良い方であり、スピーカーに例えればフルレンジ1発と同じなので、低域と高域は不足気味になってしまう。高級品のなかには低域用と高域用の2本のドライバーを搭載したものなどもあったようだが、重量や大きさがアップして長時間の装着が厳しくなるという問題が出て来てしまう。

 結局、1980年代後半くらいからドライバーの振動板やマグネットに新素材が投入されたり、高能率なドーム型のドライバーが主流になって再生周波数も5~25kHz以上に大幅に拡大したのだ。実はこうした状況がわかったのは最近で、アンプとターンテープルを70年代の製品にしたので、ヘッドホンも時代を合わせようと余計なことを考えてしまい、1年くらい前にオークションで70年代前半のパイオニアのSE30という機種を落札した。このときに昔のヘッドホンをいろいろ調べたのだが、これという製品が無く、どれを買ってもあまり性能に差がなさそうに思えたのでデザイン性で選んでみた次第。スペックは以下である。

PIONEER SE30
・価格 \3,900
・型式:密閉ダイナミック型
・使用ユニット:直径70mmコーン型
・インピーダンス:8Ω
・音圧感度:?
・最大入力:500mW
・再生周波数帯域:20~20,000Hz(註:たぶん20Hzはほとんど出ません 聞こえるのは40Hzくらいからか?でも音楽を聴くには十分)
・コード長さ:2.5m
・コード引き出し:左側片出し
・重量(コード除く):380g(註:ケーブルが結構重いw)
・販売開始1967年~販売終了1974年頃

 届いた商品はイヤーパッドの合皮のビニールがかなり劣化していてしばらくはオリジナルの状態で使っていたが、だいぶ痛みが激しくなってきたので、思い切って交換してみることにした。
 秋葉原のイーイヤホンというイヤホンとヘッドホンの専門店で店のスタッフの方などにも聞いて似た形状のこれを購入。

Image4
Image5
 ついでに低域の出が悪いのでメンテナンスもしてみようと分解してみた。構造は物凄く簡単で、お椀のようなハウジングにドライバーを固定したプレートを3箇所のネジで締めこんでいるだけw。中には調整用のスポンジが入っていたが経年で弾力はあるもののかなり硬くなってしまっていた。試しにスポンジを抜いて(入れてあるだけで固定はされていない)試聴してみると、びっくりするくらい低域の出が良くなった。ネットで「ヘッドホン+改造」を検索す
ると、ハウジング内の詰め物を取ると低域が増強される(詰め物で低域の出音を調整している)という記事がいくつか見つかったが、まさにそれ。

Image1

Image12

 2000年頃にTECHNICS RP-DJ1200KというDJ用のモニターモデルを買って使っているのだが、それと比べてもややタイト感がないことを除けば遜色ないくらいだ。ちなみにTECHNICS RP-DJ1200Kの再生周波数帯域は8~30,000Hzである。イヤーパッドを交換して装着感も良くなったので、またメインで使ってみるつもりだ。SE30は中域がかなり強調されて低域と高域に伸びが無い、いわゆる「カマボコ型」の再生特性だが、ジャズ・ボーカルや歌謡曲などの歌物ではボーカルが前面に出て来る感じで臨場感がアップするし、最近の打ち込み系の曲はドンシャリ感が適度に抑えられて聴きやすくなるというメリットもあることが分かった。しかもインピーダンスが8Ωと低いので、iPhoneでの再生も使用電力が少なくバッテリーの持ちが良いというメリットもある。デメリットは何と言っても外では目立つことだろう。まだ外出時に使う勇気は出ない。

| | トラックバック (0)

2010年10月時点での8ミリ関連の状況

先週は武蔵小金井で行われた8ミリ映画上映イベント「パーソナルフォーカス 2010」に行ってきた。今週は10/10、11日の両日に「シネヴィス・シネマ」という上映会もある。

で、たまたま上映会に行って8ミリに興味を持った方がいるかもしれないので、8ミリの現状について自分が分かる範囲の情報をまとめてみた。

1)フィルムについて
富士フイルム シングル8フィルム
R25N、RT200Nともに新規生産は終了
RT200Nは平成22年5月の最終出荷で販売終了
R25Nのみ在庫分を販売中だが平成24年3月の最終出荷で販売終了
また、現像サービスは平成25年9月で終了

コダック スーパー8フィルム
エクタクローム64T生産、販売終了
現在カラーリバーサルフィルムはエクタクローム100D、モノクロはトライXのみ生産販売中
エクタクローム100D(の感度)には、国産のほとんどのカメラが対応してそう 今までのエクタクロームと違ってデイライトタイプなのでカメラの内蔵フィルターは解除すること

スーパー8の現像は国内ではどこに依頼してもすべてレトロ通販で一括処理なので、直接レトロ通販に依頼したほうが早い
製造が終了しているコダクローム40、25は現像方式が異なるため国内では現像不可で、コダックの直営現像所での処理も終了し、U.S.Aのドウェインズフォトでのみ現像受付しているが、今年の12月30日で終了
http://www.dwaynesphoto.com/
生産終了分のエクタクローム(VNF、64T)の現像は現行の100Dと同じC6処理なので、レトロ通販に依頼できるが、上記ドウェインズフォトにまとめて依頼した方が安上がり
なお、シングル8のR25N、スーパー8のエクタクローム全種類はすべてC6処理なので、ドイツ製の「テテナール」という自家現像キットで自家現像が可能

2)カメラ、映写機
8ミリカメラ、8ミリ映写機は、全メーカーでサポート終了
(エルモ社は16ミリのサポートも昨年8月までで終了)

数年前まで銀塩カメラを製造しているメーカー(富士、キャノン、ニコンなど)のサービスセンターに直接持ち込んで修理依頼すると、一応受付だけはしてくれる場合があったが(受付してもパーツがない等の理由で修理はしてくれなかった)、8ミリ関連製品については現在は持ち込んでも門前払いされる

8ミリの修理業者は千葉の宍映一社のみ
http://shishiei.sakura.ne.jp/index.html
元々業務用16ミリの修理がメインなので、8ミリだと修理期間が長く(半年待ちは普通)料金もかなり高い(らしい) ライキナやボリューなどの超高級機以外は完動品を新たに購入した方が安くつく場合がほとんど
映写機のサウンド系の不調は宍映に修理に出しても完治しない場合があるらしい(エルモGS1200など)

てなわけで、いろいろ大変ですが、東京では撮影や自家現像ワークショップなどもやっているので、自分一人で一から始めようとしなければ意外と敷居は低かったりする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

遠藤志岐子 針穴写真展 「水の流れる町で~その3~」

日本針穴写真協会(JPPS)メンバーの遠藤さんから展示の案内をいただいたので一昨日(東京で37℃を超えた日)に行ってきた。展示場所の深川番所はこんなスペース。
http://gallery.kawaban.net/p/blog-post_3321.html

カフェギャラリーとのことで、中でドリンクもいただける。汗を拭きながらさっそく塩サイダーというのを注文。あまり甘くなくかすかに塩味がするサイダーでなかなか美味。
さて、遠藤さんの展示は今回も大伸ばしの作品がずらずらと並んで圧巻。JPPSメンバーの方の展示はわりと大きいものが多いのだが、特に遠藤さんの作品はいつもデカイ。会場には自作のホルガ改造ピンホールカメラも置かれており、外の景色をピンホールを通して見える(スクリーンに逆さに映る)「カメラオブスキュラ」も設置されているので、あまり普段写真展に行かないという方も楽しめると思う。

作品はタイトル通りに深川周辺の川辺の風景が中心。ピンホール写真に映し止められた深川の街はノスタルジックでギャラリーの雰囲気にもぴったりだった。
展示は7月25日(日)まで 12:00~19:00

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジャン・ルー・シーフ写真展

このブログも諸事情でしばらく休眠中といったところだったが、ボチボチ更新していく予定。

というわけで、更新再開一発目は、このブログでもおなじみの「トシャビ」こと東京都写真美術館で開催中の「ジャン・ルー・シーフ写真展」の感想。

名前から想像がつくようにパリ生まれのフランス人で、60年代からハーパス・バザーなどでファッション写真をメインに撮っていた。ただ、日本でジャン・ルー・シーフ氏の知名度がアップしたのは90年代以降に氏の写真集がどんどん輸入されるようになってからで、80年代には、まだあまり知られていない作家だったと思う。フランスとかイギリスの写真家は本国での評価よりもどれだけ日本で写真集が売れたかによって日本でのネームヴァリューが決まってしまうところがあって、インターネットでどんどん情報がやり取りできるのに、こういうところは明治時代とあまり変わらないという印象。

それはさておき、展示作品は氏がマグナムの会員だった(今回の展示で初めて知った)50年代のスナップから死の直前までのほぼ全時代を網羅した内容で(トシャビの作家別展示はこういう回顧展形式のものが多い)、特に、初期のスナップ写真や風景写真は写真集にはあまり入っていないので今回の展示の見所だといっていいと思う。

スナップ写真にしても背景と人物の構成をかなり計算している感じで、やはりこの人の本領はファッション写真なのだろう。逆にファッション写真なのに広角レンズでスナップ風に撮影された、セレブが高級車でホテルに乗り付けてパーティーをやっている組写真やスタジオではなく(おそらく)モデルの女性のプライベートルームで撮影したと思われる写真もあり、どんなシチュエーションで撮影してもファッション写真っぽく見せられる人なんじゃないかと感じた。

ファッション写真の半分くらいはヌードかセミヌードだが、ほとんどエロティシズムのようなものが感じられない(自分がそういう見方をしているせいかもしれないが)。もちろんモデルの魅力を引き出すような撮り方はしている(同じファッション写真家でもモデルをマネキン風に撮影するヘルムート・ニュートンとは違っている)のだが、あまりモデルの内面まで踏み込んで行こうとしてないというか、逆にそのあたりの「ある種の控えめさ」「押し付けがましくないところ」が現在の日本人の感性に合っているのかもしれない(草食系?)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ポラロイド復活

ITメディア+Dstyleの記事より
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0912/03/news069.html

「サミット・グローバル・グループが両グループとポラロイドブランド製品の生産/販売に関する独占契約を締結するに至っている」とういうのはこの記事で初めて知った。
12月から販売されるデジカメやプリンタ内蔵デジカメとモバイルプリンターなどのデジタルアイテムは、以前ポラロイドブランドで販売されていたものを一部リファイン(?)したもののようだ。元々これらのアイテムはポラロイドの自社工場で生産していたのではなかったので、生産ラインの復活も容易だったのだろう。

で、問題はインスタントフィルムである(当ブログの主旨からしても)。上記の記事によると、2010年春にはモノクロフィルム、秋以降にカラーフィルムを販売する、となっている。フィルムの種類は明記されていないのだが、夏にカメラも発売するとしているところから売れ筋の600タイプになる可能性が高そうだ。画像のサミット・グローバル・ジャパン(リテール・法人事業部長)高田克之氏が手に持っているのは、ポラロイドカメラでも最も有名なポラロイドSX70なのだが、以前このブログ記事でも書いているがSX70は600フィルムには感度が対応しておらず、使用するには減光フィルターが必要だ。おそらく「復活」を印象付けるためにポラロイドを代表するカメラを持ってきた、というところなのだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クロストーク・シリーズ Vol.2「銀板写真師」という仕事

10月23日に渋谷のナダールで行われた、クロストーク(対談形式のトーク)に参加した。
タイトルの「銀板写真師」は「ダゲレオタイピスト」とルビが振ってあった。つまり写真の最も初期の形態であるダゲレオタイプ(銀板写真)で写真を制作する写真家という意味。

トークは、写真研究家の小林美香さんと、銀板写真師(ダゲレオタイプで作品制作しているのはたぶん日本で唯一)の新井卓さんとで行われた。一般にはほとんどなじみのないダゲレオタイプの制作過程をビデオと写真で詳しく解説され大変面白かった。銀板(実際には銀の板を使うのではなく、銅板の表面だけに銀をメッキする)の表面を鏡面に研磨する作業に手間がかかったり、露光したらすぐに現像処理しなくてはならないとか、現像処理では水銀を熱して蒸気にして当てるとか(水銀蒸気は猛毒で直接吸い込むと即死するとか)、素人が簡単にできるものではないが、新井さんは2003年から独自に研究して必要な器具なども自作しながら制作に取り組んで来たそうだ。

以前の記事で、これから先の銀塩写真はアートが中心になるのではないか、と書いたことがあったが、実際にここまでのことをされている人がいるというのは驚きだった。
クロストークは「マレビト・スクール」という独自の技術を持った人を呼んでの勉強会のスピンオフ企画ということらしい。詳しくはこちら

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シネヴィスシネマ映画祭2009

シネヴィスシネマ映画祭の開催が決まったので、大変遅ればせながらこちらでも紹介。

シネヴィスシネマ映画祭ホームページ
http://www.cineviscinema.jp/

以下、事務局の方からいただいたリンク依頼のメールを引用

シネヴィスシネマ映画祭は、コダック株式会社の運営協力の下、株式会社
シネヴィスとそこに集う有志によって開催されている8ミリ・16ミリ制作
作品限定の映画祭です。デジタルメディア隆盛の時代を迎えるなか、フィルムを
通して映像表現を学び、映画製作を志す学生や若手作家を支援し、作品の
発表機会の提供と、より多くの方々にフィルム映像の魅力を体験して頂ける
場所を創造する事を目指しています。

《開催日程》
2009年9月21日(月・祝),22日(火・祝)
《会場》
「座・高円寺 2」
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-1-2
Tel: 03-3223-7500
http://za-koenji.jp/

あまり日数がないが、上映作品も募集中。1カートリッジ部門(フィルム1本だけ、現像後に編集しないというくくりで撮影する。詳しくは映画祭ホームページの募集要項を参照)は募集が少ないとのことなので、未編集のフィルムがいっぱいある人はチャンス?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ポラロイドフィルム復活情報

以前、このブログでも署名活動について紹介した、「ポラロイドフィルムForever」の工藤さんから投稿をいただきました。
(以下引用)
私どもの団体は署名やワークショップ等で
ポラロイドフィルムの生産継続を求めてきました。
世界中のポラロイドを愛する人たちの願いが実り、
PolapremiumとThe Impossible Project が、
ポラロイドフィルムの生産、販売をすべて引き継ぎ、
先日、ベルリンにPolapremiumの実店舗が開店するに
至りました。
私たちポラロイドフィルムForeverは、さらに
ポラロイドの楽しさを、多くの人に知ってもらうべく、
ポラロイドカメラのレンタルも開始しました。
今年は東京でワークショップを行う予定です。
(引用以上)
「The Impossible Project」というグループが、オランダ工場での再生産に向けて活動中という情報は見ていたが、復活に向けての活動も本格的になってきたようだ。
ちなみに「Polapremium」のネットショップは以下
http://www.polapremium.com/shop/
4.5V電池とか古いランドカメラ持ってる人は結構重宝しそうな品揃え。

「ポラロイドフィルムForever」の今後の活動にも注目したい。ワークショップの予定など決まったらまたお知らせください>工藤さん

| | コメント (0) | トラックバック (0)

甦る中山岩太 モダニズムの光と影 展

東京都写真美術館で「甦る中山岩太 モダニズムの光と影」 展を観てきた。
Top_nakayama

中山岩太は1930年代にモダンな作風で知られた神戸在住の写真家で、写真雑誌で時々取り上げられる程度であまり知られていないかもしれない。
昔の著名な写真家として写真雑誌で作品が取り上げられるのは木村伊兵衛と土門拳ばかりだが、ほかにも傑作を残した戦前の写真家は多くいる。雑誌がこの二人しか取り上げないと「こういう作品(だけ)が名作なんだ」と、読者である(若い)アマチュアフォトグラファーに偏った写真観を植えつけてしまうかもしれず、ちょっと問題だと思う。もっとも、この二人が得意にしていたスナップ写真も、それ以前の写真館で撮影していた肖像写真と比較され「お遊び」と思われていた時代もあったのだが。
自分が中山岩太をはじめて知ったのは、現在ベネッセコーポレーションになっている福武書店という出版社(進研ゼミをやっている会社といった方がわかりやすいかも)が80年代に出していた「PHOTO JAPON(フォト・ジャポン)」の特集記事でだった。「PHOTO JAPON」はかなり特徴のある面白い写真雑誌だったので、別の記事で詳しく紹介したいと思う。1920~30年代のモダニズム的な作風の写真を「新興写真」と呼ぶというのを知ったのもこの雑誌が最初だった。それ以降も時々雑誌で作品を見かけることはあったが、展示会でプリントを見るのは今回が初めてだ。

これまで雑誌で取り上げられてきた作品は、日本に帰国してから神戸で発表された1920~40年代のものがほとんどだったが、今回の展示ではヨーロッパ留学~ニューヨーク在住時代の作品や戦後の1950年代の作品も網羅されている。また、残されていた乾板から現在の印画紙にプリントしたものも展示されている。1930年代以降の作品で特徴的なのは、多重撮影やプリント時のネガの多重露光で盛んに画像合成を行っていることだ。単純にコラージュするだけならプリントを切り貼りして複写してもよいのだが、中山は多重撮影と多重露光にこだわっていたようで、それがプリントの微妙な奥行き感やエッジの自然な描写として表現されている。
現在もコマーシャルフォト分野で合成などの画像処理は普通に行われている(中山も有名な「福助足袋」の広告写真がコンテストで入選し、営業的には広告用の写真の撮影を多く手がけたらしい)が、中山は自分の作品と依頼で撮るものとは一線を引いていたようだ。
以前に紹介した名取洋之助が日本のフォトジャーナリズムの草分けだったように、中山岩太はコマーシャル・フォトグラファーの草分けだった。彼らが活躍した1920年代というモダニズムの時代は、近代工業が発達してカメラや感光材料(フィルム、乾板)などが大量生産された結果、写真館以外で撮影する新しいタイプの写真家や膨大なアマチュアフォトグラファーを生み出していた。
作品のほとんどは保存のためにプラチナ・プリント印画紙にプリントされている。印画紙の画像は粒子の集合だと理屈ではわかっているが、なだらかでうすく墨を引いたようなグラデーションや繊細な滲みや暈(ぼ)けはまったく目に心地よい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«沖縄・プリズム 1872-2008 展